【講師派遣イベント】IWAKUNI YOUTH SPORTS BASKETBALL CAMP 2023 実施報告

イベント概要


日程:2023年7月18日(火)-7/21(金)

場所:愛宕スポーツコンプレックスカルチャーセンター(山口県岩国市)

参加者数:約60名

主催者:米海兵隊岩国航空基地センパーフィット科 MWRユーススポーツ

対象者:米海兵隊岩国航空基地勤務職員の子どもたち(アメリカ人対象)

講師派遣:一般社団法人バスケットボールジャパンアカデミー (bjアカデミー)

コーチングスタッフ:木村コーチ・成田コーチ・石﨑コーチ(bjアカデミー)、久保コーチ(FE名古屋)

1日限定ゲストコーチ:田中コーチ(Ballaholic Asphalt Roots Ehime)

 

コーチングスタッフ


木村コーチ(bjアカデミー)

成田コーチ(bjアカデミー)


石﨑コーチ(bjアカデミー)

久保コーチ(FE名古屋)


田中コーチ(Ballaholic Asphalt Roots)

ジョンコーチ(MCAS)


ジャマリコーチ(MCAS)

ヒロコーチ(MCAS)


全スタッフでの集合写真

(左上からジャマリコーチ・カズキさん・木村コーチ・成田コーチ・ヒロコーチ・ジョンコーチ)

(左下から久保コーチ・こうすけコーチ・アンブロージャさん・石﨑コーチ・ユカさん)

キャンプの概要と目的


Each day at basketball camp should include some combination of individual skills, technical drills, tactical practices, side games, and coached scrimmages to include but not limited to the following topics

・ Values and wellness 

・Strategies and tactics

・Skills development 

・Team skills 

・Game Preparation

Gameplay

 

本イベントは4日間に渡り、午前9:00-12:00と14:00-17:00の二部構成のキャンプを開催しました。

午前の部は6歳-9歳クラスと10歳-12歳のクラスに分かれて実施し、午後の部は13-18歳のクラスを実施しました。

 

基地内のバスケットボールシーズンは以下のルールとなっているようです。

7-9歳:2m60cmゴール・5号球

 

10-12歳:3m5cmゴール・6号球

 

 

13歳以上:3m5cmゴール・7号球 or 6号球

6-9歳クラス

10-12歳クラス


13-18歳クラス

本キャンプ唯一の日本人参加者


9歳までのクラスの使用ゴール

10歳以上のクラスの使用ゴール


キャンプの会場となった愛宕スポーツコンプレックスカルチャーセンターは米軍基地のスタッフの皆さんが管理・運営施設であり、施設の仕様も基本的にはアメリカ仕様での作りとなっていました。避難訓練ではShooting(銃乱射事件)というシチュエーションに沿った訓練は絶対にやるとのことでそんな部分でも日米の違いを感じました。避難時はトイレは便器の上にしゃがむのも小さい頃に習うようです。

ボールはNBA公式球のWilson製

外履きと内履きの履き替えもないエントランス


防犯のためにトイレのドアの下は空いている仕様

英語表記の利用規約


プログラム

 


ボールなしでできるウォーミングアップ

ドリブルの目的を理解しての実践


シュートフォーム作り

速攻の1on1


非認知能力(共感性の重要さ)

オンザコーチラン(コーチも一緒にコートに入ってプレー)


キャンプオリジナルTシャツ

スクリメージ


フリースロー大会

優勝景品プレゼント


U9・U12集合写真

U18・コーチ集合写真


参加コーチの声

 


6歳-9歳クラスのメインコーチ担当:成田コーチ(bj ACADEMY)

 

バスケットボールに初めて触れる子も多くいた中で、まずはバスケットボールを怪我なく楽しめるようメニューを展開しました。安全にボールを受けるためのキャッチングドリルやシュートフォーム、ドリブルの守り方・使い方をアプローチを変えながら練習しました。どの練習メニューにおいても、特に印象的だったのは競争ドリルに対する取り組み方です。競争となると皆が目の色を変え、競技年数問わず相手に勝とうとする競争心が日本人よりも強いと感じました。また、競争が個人ではなくチームとなった際にも同様で、スクリメージの際には各チームがハドルを組み、ベンチで仲間を応援する姿、仲間のシュートが入った際には自分のことのように喜ぶ姿がありました。

4日間という長いようであっという間に過ぎたキャンプで、1つのチームのように活動できたことが自分にとっても楽しい時間で、非日常的な経験となりました。



全クラスへのサポートコーチ兼カメラマン担当:石﨑コーチ(bj ACADEMY)

 

印象に残った点は4つあります。1つ目は、体育館に外履で入れる事です。基本的に上靴でしか入れないと思うので不思議な気持ちでした。

2つ目は、表記の仕方が全部英語と日本語で書かれている事と、飲食禁止の張り紙にジャンクフードが使われていた事です。海外っぽいなと感じました。3つ目は、おやつタイムがあるところです。りんごを丸かじりしている子がいたのは驚いたのと同時にその豪快さがとても良いなと感じました。4つ目は、子どもたちのノリの良さです。打ち明けるのがとても早く、誰とペアを組んでも楽しそうにプレーしているところや男女も関係なく誰とでも全力で戦っているところが印象的でした。一生懸命戦った後は絶対にハイタッチや励まし合いをしているところにはスポーツマンシップを感じられ、感動しましたし、私自身もとても救われた点でした。



通訳兼コーチ:久保 匡史コーチ(ファイティングイーグルス名古屋)

 

通訳兼コーチというのは初の経験で同時通訳は難しいと思いながらも一緒にコーチングをしていたのが元同僚の木村コーチとだったので言いたいことは理解はすぐにできました。

 

文化的、民族的に大きな違いが見えた4日間でした。

 

アメリカの子達の方が活発で自分から意見を言える環境に思え、日本は高圧的な指導が多い中、コーチと選手の対話が成り立っていないと感じました。

 

身体的な差は中学生年代になると明らかで、いつアメリカに勝てるのだろうかと憂いてしまった。



1日限定特別ゲストコーチ:田中 康佑コーチ(Ballaholic Asphalt Roots Ehime)

 

米軍の子たちの負けず嫌い度から日本とスタートが違うと感じたのが正直なところでした。だからこそ日本人をどうやってそこを育まないといけないかも考えるきっかけになりました。

コーチングをする中でも、答えを与えたり、やらせてから答え合わせをしたりと難易度に応じて選手たちのモチベーションを引き出す度合いも勉強になりました。ドリルで技をやってから練習もよいが、対人の中で場面に応じて技を紹介したり、そのままにしておいたりと選手との駆け引きは面白いものがあるなと感じました。

 

個人的に一番の収穫はシュートについてでした。

最近ではディップの重要性が謳われている中、3つのキーワードを軸にどんどん打たせていく中でシュートタッチの変化も見受けられたし、なによりクイックにシュートを打っていくためにテーブルが大事ということが何より腑に落ちた。自チームでも毎日の練習に15分ほど組み込み始めて、自チームの彼らをみているといい成果が見込めそうな気がしています。


キャンプを終えて


キャンプコーチングディレクター:木村コーチ(bj ACADEMY)

 

まずはこのような機会をいただいたMCASの川野さんをはじめとする基地スタッフの皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。

 

アメリカでうまれた競技を、日本人コーチがアメリカ人に指導するというあまり耳にしないような本キャンプでしたが、初めは戸惑っていたアメリカ人の子どもたちも、時間が経つにつれて技術はもちろんのこと、表情や会話に変化が出てきたことがとても印象的でした。

 

スポーツの合宿をする、ということを日本では忍耐や厳しい鍛錬をするというイメージを持たれがちですが、アメリカの子たちのスポーツを楽しむ、競争を楽しむ、という姿勢は日本にも広く広まってほしいと願うとともに、それらの役割を自分たちも担っていけたら、と思う次第です。

 

国の違い、文化の違い、言葉の壁はあるものの、バスケットボールを楽しむ、ということは世界共通だと再認識したと共に、もっと多くの子どもたちにバスケットボールの楽しさを広めていきたい、と強く思えるようなキャンプとなりました。

 

改めて、本キャンプに関わってくれたすべての人に感謝いたします。長いように見えてあっという間の4日間のキャンプでした。

左からキャンプコーディネーター川野さん、マタさん、木村コーチ



bjアカデミーでは様々なイベントへの講師派遣をおこなっております。

 

一度相談だけでも、という形でも問題ございませんので、下記問い合わせフォームよりお気軽にご相談ください。

 

指導者派遣申し込みフォーム

https://onl.sc/k9DN6B3

 

たくさんのご連絡お待ちしております。

 

近年派遣実績

・B.LEAGUE 所属のプロ球団 (長期)

・部活動指導員としての自治体(長期)

・ミニバス、中学高校部活動 (長期・単発)

・各地方協会等の技術講習会(単発)

・国体チームや選抜チーム(長期・単発)

・インターナショナルスクール (長期)

・町の体育館のスポーツイベント(単発)

・個人向けの出張指導(単発)

・小学校や中学校のバスケットボールの授業(長期・単発)

・TV番組や芸能人への技術指導(単発)